いつでもまっすぐ

1/11 阿呆浪士 罪のない嘘

2020年の現場始めはコメディから始まった。

 

正確にいえば、元旦から四季を観に行ったので現場始めかと言われれば違うのかもしれないけど、ジャニーズとは別カウントなので…(笑)

 

というわけで、戸塚さん主演 福田さん出演の阿呆浪士と 辰巳くん出演の罪のない嘘をマチソワしてきました!お尻が痛かった!(笑)東京はあちこちに劇場があっていいな〜。

ということで感想を書いていきたいと思います!

 

阿呆浪士

主演 戸塚祥太 パルコプロデュース

ふぉゆの福ちゃんも出演してます。

もとはラッパ屋という劇団で昔やってたんですよね。

新国立劇場中劇場にて上演。新国立劇場の良いところは全席にエアウィーヴのクッションが置いてあって観劇が楽な所。席も見やすくて何気に好き。

ストーリー

魚屋の八(戸塚)は酒好き女好きのこれぞ江戸っ子。奥さんがいながら、若い女の子に熱心。ある日悪友達と小銭稼ぎに一芝居を打った時に偶然赤穂浪士血判状を手に入れる。それを元に八は自分が赤穂浪士だということにする。

一方、本物の赤穂浪士たち、大石内蔵助は風車売りに身を変え、八たちと同じ長屋に住んでいた。

そこに大石の娘すず、赤穂浪士の黒兵衛と貞四郎の3人が討入をしようと赤穂からやってくる。

すずはその辺の人たちを集めて討入計画を無理やり進めようとするし、貞四郎は吉原遊郭で花魁と恋に落ちて討入どころじゃないし、そもそも大石内蔵助は討入をしたくないと思ってるし。自分のまいた嘘に巻き込まれながら討入騒動に翻弄される八。

討入、仇討ちはできるのか…!?

 

というところです。(ざっくり)

感想(ネタバレある!)

正直、私はあまり観るまではそこまで期待してなかったんですが(こら)蓋を開けてみるとすごく良くて申し訳なかった……(笑)百聞は一見にしかずです。

ストーリーとしてはコメディ?に振り分けられると思うんですが、その中にもほろりと泣ける要素があって良かったです。セリフが良くて、なぜ大石内蔵助が討ち入りをやらないと決めたのか、逆になぜ八は最初はただの勢いでついた「自分は赤穂浪士だ」という嘘をやり通したのか。そういった動機づけがしっかり納得いくセリフがあって物語に厚みが生まれたような、要は薄くなかったです(?)

いやー、これ色んな人に見て欲しい。一度観ただけで好きになっちゃってラッパ屋さんで台本買いました。主要キャスト以外の役も一人ひとりちゃんと描かれててみんな好きな役だったなぁ。

っつーはジャニーズなのを見込まれてか?クルクル回ったりするのがキレイすぎて笑いになったり、動きが可愛かったですね。前半はきょとんとおとぼけな感じが多くて、後半はノリと勢い!って感じの性格に思えた。でもなんだろう、個人的には大石内蔵助や喜多川、貞四郎のほうが感情移入出来たというか、八は「それでいいの?!本当の気持ちはどこ!?」って思ったな〜。あまりにも私個人の感覚と八のその勢いで死ぬ、みたいな行動がかけ離れすぎてて「こいつ人間か……!?」となった(笑)

ちゃんの貞四郎は堅物の世間知らずな武士。たぶん昔ながらの武家に生まれ、真面目なご両親のもと正しく育だったんだと思う(めちゃくちゃ想像するやん)だから、喜多川との恋も本気になっちゃったんだよね。私は見てて「あ〜適度に遊んどかないから…ほら言わんこっちゃない……」と思ってました(笑)

骨格が美しかった……、あとふざけるシーンではまんま福ちゃんでしたよね!?(笑)何気に福ちゃんのちゃんとした演技見たの初めてかも。いつもコントやラジオなんかの「素の」福ちゃんばかり摂取してるので…。八は町人なのに討ち入りをし、貞四郎は武士なのに討ち入りをしないという正反対さにこの物語の深みがあるような。

好きなシーン

☆ラストのほうの「山!!」「川!!」「「赤穂浪士!!」」のくだり。何回もやりすぎでしょ(笑)でも私もやりたい(お前もか)

☆お幸さんが泣くシーン

元気に振舞っていても八が居なくなった瞬間「うわぁーん」と泣いちゃう。お幸さんはちゃんと八のことが好きで心配してる。だから八が切腹する時に「幸はいびきガーガーしながら寝てたよ(だからお直ちゃんのとこに来た)」って言ってたのはちょっと!?と。

最後はちゃんと別れの言葉ぐらいかけてやりなさいよ!と思いましたね(笑)お幸さん最後まで雑な感じで終わっていいのか(笑)でもその関係性が夫婦というか家族なのかもね。

赤穂藩でしみじみするところ

 大石内蔵助と貞四郎と黒兵衛が茶屋の2階でしみじみと赤穂藩は良い藩だったよなぁ〜って懐かしんでるとこが穏やかで、好きでした。亡き浅野内匠頭を偲ぶ良いシーンでした。

☆2幕ずっと紙吹雪が舞ってるとこ

だいたい2幕は雪が降ってますよね。しんしんという音が聴こえそうなくらい、もうずっと降ってる。

でもそれが討入の丸一日を見てるようで好きでした。

ラスト、福ちゃんが死んで物語自体は終わって、セットの後ろの壁がどーん!!!て前に倒れて、倒れると全キャストが出てくるっていう演出も好きでした。その時にずっと降って床に積もった紙吹雪が倒れた風圧で舞って客席の真ん中ぐらいまで吹っ飛ぶんですよ。それがね〜〜ジャニーさんみを感じたというか、客席巻き込ませるの好きだなって思いました(笑)

正直、良いシーン良いセリフがありすぎて全部書けないのでここまで!なんかあったらまた追記します。

罪のない嘘〜毎日がエイプリルフール〜アパッチ砦の攻防より

辰巳くん出演舞台。三谷幸喜さん脚本。

三谷さんが佐藤B作さんのいる劇団東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたシュチュエーションコメディーです。初演は1996年かな?何回も上演されてますね。

あらすじ

ある日の午後、高級マンションの1室。以前この部屋の持ち主だった鏑木が、テレビの修理屋を装ってやってくることから始まる。彼は妻子と別れ、今は愛人と暮らしているが、娘が婚約者を連れてくることに。そこで、4日前まで住んでいたこのマンションで会うためにひと芝居=嘘をつくことを思いついたのだ。

ところが、今の居住者の鴨田夫妻が留守の時間帯を調べて入りこんだはずなのに、次々に夫妻が帰宅してきてしまう。そのうえ、マンション自治会の副会長夫妻や不動産屋、鏑木の前妻や愛人、ついには娘の婚約者の両親までが、入れ替わり立ち替わりやってきて……。ちょっとした<嘘>のはずが、繕えば繕うほどに、いつの間にか"おおごと"に…。

公式HPより。

感想

公演時間2時間45分なんですが辰巳くん正味30分くらいしか出てない、かな?(笑) いやでももっと出演時間少ない人ざらにいるし、要はものすごく入れ代わり立ち代わり人の出入りが激しいんですよ。

で、みんながあちこち出たり入ったりするから勘違いや嘘がまかり通る。それが巧妙で面白いなと思いました。

見る前までは演出の人の評判があまり良くないみたいで不安でした。ですが、始まっちゃえばキャストと三谷さんの本が面白くて嘘がいつバレるのかハラハラ。楽しかったです。

 

辰巳くんは鏑木さんとこの娘さんの婚約者役。普通のスーツが似合ってて、ふぉ〜ゆ〜の中では1番小さいのに今回の中では背が高い方になっててかっこよかった〜〜〜(ジャニオタの感想)

娘のちよみ役の菅原りこちゃんも可愛くて2人ともお似合いのカップルって感じでビジュアル面めちゃくちゃ癒されました……。

 

三谷さんの脚本に出れること、キャストも大御所の方が多くて、それが嬉しそうで良かったねって思いました。三谷さんも1度観にいかれたそうで、そこでお話出来てたら良いなぁ。

ENTA!2の名古屋で辰巳くんが火サスパロコントで巻舌お母さん役をアドリブでやってたんですが、あれのヒントはこの作品だったのかなぁと思ってます。

鏑木の愛人のフィリピン人のビビアンもすごく巻舌なんですよ。ビビアンが出てきた瞬間「あれ、これENTA!で見たな…」となりましたもん。辰巳くん、そこんとこどう?(笑)

 

私は夜公演だけ行ったんですが、青木アナと桝アナが二人で来てました(笑)あとこっしーも見に来てたな〜。そういういわゆる「見学」というものに初めて遭遇?しました。いつも東京公演行かないからね(笑)

あ、そうそう、祝花が物凄い量だったな〜小林麻耶さん宛や片岡鶴太郎さん宛もちろんB作さん宛も名だたる著名人からばかりで改めて豪華キャスト……。

 

 

 

はい、そんな感じで1月から現場はフルスロットルでございます。楽しい!しかしボーナスがなんかもう無い!!(怖)

次回!河合郁人主演ミュージカル「天国の本屋

 

のはず!